美唄高校商業クラブが発案、地元愛が詰まった「美唄コロッケ」
「美唄コロッケ」の生みの親は美唄高校商業クラブの高校生たちだ。じゃがいもの代わりに美唄産のお米を使用し、細かく刻んだ地物の野菜と美唄焼き鳥をふんだんに入れて完成する(詳しくは美唄高校ホームページを参照)。考えた人も美唄っこなら素材もすべてが地元産となると、やはりちびっこから大人までみんなで作って味わいたいもの。
2009年2月7日、美唄高校フードデザイン室に「ジュニアチャレンジスクール」参加者全員が顔を揃えた。先生役は美唄高校商業クラブの佐藤栞さんたち6名が務める。教育委員会や食生活改善推進委員会の関係者がお手伝いに加わり、下は1年生から上は4年生まで約30人の子どもたちを見守った。
まずは教育委員会のひとが子どもたちの緊張をほぐすために笑顔で声をかけます。「みんなー、地産地消って知ってるかーい?」、あらら、ちょっと大人すぎる問いかけに子どもたちはもじもじ……。「よ?し、じゃあ、コロッケ大好きな人、手をあげて!」「はーい!」ちゃんと笑顔が咲きました。それでは清潔と安全に気をつけながら、美唄コロッケづくりの始まり、始まり?!
こちらは本日使う材料の一部です。じゃがいもの代わりに美唄のお米を使うことで地元での消費を応援します。この日のために朝から「雪蔵工房 きらら397」を10kg炊いて準備したんだそうです。玉ねぎ、ピーマン、アスパラ、にんじんと体にいい地元の野菜がずらりと並んでいます。そしてなんといっても名物の美唄焼き鳥を入れるなんておもしろい! 出来上がりが楽しみです。
最初に美唄高校商業クラブの生徒さんたちが実演します。作りなれている彼女たちの手際はテキパキと鮮やか。「みんな、つまみぐいしちゃダメだよ!」と言いながら目の前の子に「味見してみる?」なんて、やさしいんです。実演のあとで聞いてみると「人に伝えるのって難しいですね。テレビに出ている料理家の先生たちはすごい!」ですって。教えるほうも学んでいるみたいですね。
「野菜をおさえる手は“ネコの手”にするんだよ」、大人がそばで教えてくれます。みじん切りにした野菜を炒め、火が通ったらすりおろしたにんじんを入れて塩コショウで味つけします。小学4年のおねえさん組は見ていても安心、安心。低学年の子に「コロッケ、上手にできるかな?」と聞くと「うちでまぜごはんつくったことあるもん!しっぱいしちゃったけど」……今日はきっと違うね、うん、違う。
「手がギラギラする?」とか言いながら串からモツをはずす大事な作業中の2人。食べやすい大きさにするときはハサミを使えば簡単です。美唄焼き鳥独得の炭焼きの香りが食欲をそそります。ボウルにごはんをとり、炒めた野菜、焼き鳥をまぜて、めんつゆと塩コショウで味を整えたらコロッケのタネの出来上がりです。
タネを丸く握り、小麦粉、溶き卵、パン粉をまぶす段階になると、子どもたちは夢中です。試食のときに「今日はどこをがんばった?」と尋ねると「まるめるところ!」と即答してくれた子もいたほどでした。このあとの揚げる作業は大人が担当しました。実は大人たちも美唄コロッケづくりは初めてという人ばかり。「家でもできるわ」と思ってもらうこと、それが今日の目的でもあるのです。
ひとりもケガすることなく完成することができました! みんなお疲れさまでした。さあ、お待ちかねの試食です!
「おいしい!」のがひとめでわかる笑顔、笑顔があちこちに。記者もいただきましたが確かに絶品です! 美唄焼き鳥の香ばしさがごはんにしみ渡り、野菜もいろいろ入っているから最後まで飽きずに食べ進められるんです。美唄コロッケ、人気の理由を実感しました。こうやって美唄のみんなが美唄のお米をいっぱい食べることでまちをもっと元気にしていく??。「ごちそうさまでした!」の声がひときわ大きかったのは、みんなの気持ちがひとつになっていたからかもしれませんね。

